ソーシャルと言うメディアの功罪
ちょっと仕事でもソーシャルメディアについての考え方が違うなって人と会って、色々と思うところがあったから書いてみる。
なんかタイトルが想像以上に大げさになってしまい、やり過ぎた気はしてる。
今までマスと呼ばれる大きなメディアからテレビやラジオ、新聞などで一方的に情報が流れてきていた。それがITの技術やWeb、SNSやブログといった物によって誰でも発信者になる事が出来るようになった。
そこにさらに、どんな小さな声でも拾っていけるまとめ、キュレーションメディアと呼ばれる存在も出てきた事で、色々と今まで聞こえて来る事も無かった小さな声が、距離を超えて集まる事で1つのメディアとして可視化されるようになった。
そこでみんな思う訳です。
「あれ?マスと呼ばれるメディアって意外と適当な事言ってない?間違ってない?」
マスメディアが大きな顔して色々言ってる事について、今まで繋がることが無かった人達が繋がり、ある意味集合知のように話し合い、議論する事で、大手メディアからするとコントロールする事が難しくなってきた。むしろ、コントロールしようとしてる事がバレて叩かれ、結果、相対的にマスメディアの価値が下がってきました。(ザックリ)
でも小さな声を全部拾っていく、反映させるという事は、スピードが遅いと言う民主主義のスピードをさらに遅らせる事にも繋がりかねない訳です。
かと言ってもちろん無視も出来ない。
大きな視点で間違った方向に進んでいくのを、正しい小さな声を集めてひっくり返すのは素晴らしい成果だと思うけど、その逆の場合がすごく困る訳です。全体で見た時に。
議論が無しでも困るけど、スピードが重視される場合でも遅くなったりするのは困る。
すでに日本ではどんな意見でも賛否両論が起きる土壌が出来上がっていて、議論を重ねれば重ねるほど時間がかかり骨抜きにされていくというのはよくある話で、日本全体として何かを決断して前に進んでいくのには、誰でも発信者になれる状況っていうのはそれほどいい環境でも無いのかもなぁ。
なんて思いました。
あとは、ソーシャルって1人1人の集まりだから、「メディア」って言うとなんか違うなって感じました。
ソーシャルに対して発信する時はメディアじゃなくて、1個人として考えないとうまくいかないなー。
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