SketchPageとRibraryを事業譲渡、アラタナから楽天に。
楽天市場のバナーを簡単に作れるSketchPage(スケッチページ)と楽天市場専用のファイル管理ソフトRibrary(ライブラリー)を楽天に事業譲渡と発表しました。
元々スケッチページは楽天市場に出店している店舗の作業として非常に負担になっていたバナー作成を、PhotoshopやIllustratorなどを使えなくても誰でも簡単にできるようにしたサービス。
ライブラリーは同じく楽天GOLDという無料サーバースペースやR-Cabinet(アールキャビネット)という画像フォルダを簡単に使えるようになるサービス。
今回のアラタナに限らず、元々楽天市場の管理画面は非常に使いにくいと評判で、そこを簡単に使えるというサービスを各社が月額で提供しているという事例が多くあり、店舗からするとまともに店舗運営をするためには楽天に支払う楽天税以外にもなんだかんだで固定費が出て行くという環境でした。
楽天市場は全体でもほぼ停滞期に入っており店舗数も微増と微減を繰り返し、がんばれプランのさらに下のプランが出てきたり、色々と試行錯誤をしています。あの規模の会社を維持するためには手数料などを下げる訳にもいかず、売上を維持し増加させるために楽天周辺で小銭を稼いでいた会社の領域を、楽天経済圏の中にどんどん取り入れて行くというのは非常に理にかなった行動だと思います。
つまり
楽天市場の店舗のバナーやファイル管理(今回のアラタナ)だけじゃなく
楽天市場のページ作成業務、店舗にぎわいサービス、そしてモール内SEO対策を標榜する会社の締め出しも含めて、各店舗が自社の運営に専念し、外部に流出していたお金を楽天市場に集中させるような展開を今後も進めていくんじゃないでしょうか。
モール内SEO対策については、ほぼ死に体のような状況ですが、それでもほそぼそと生きながらえていましたし、店舗にぎわいサービスが流行っている状況なので、そこも取り込んでしまうか自社で提供して売り伸ばしができれば、今のように楽天税なんて言われないでも済みますし。
Yahoo!ショッピングも同じことをやって、周りで提供しているサービスを自らラインナップに加えればもうちょっと何とかなるんじゃないでしょうか。
Amazonが、外部業者が売っていて評判がいいモノを自社商品としてより低価格で販売するのと戦略的には同じ路線なので当然と言えば当然。
というわけで、楽天市場というレッドオーシャンを回遊していた会社の今後のご活躍を楽しみにしています。
元記事:アラタナが楽天に「SketchPage」「Ribrary」を事業譲渡を発表!
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