電通が早期退職を300人募集
まさかの電通
早期退職
仕事でちょこちょこと話を聞くことはあるんですけど、早期退職を募るまでになってたんですね。
電通 <4324> は8日、社員の転身支援と経営基盤強化のため、早期退職優遇制度を実施すると発表した。3月31日時点で満50歳以上、勤続10年以上の社員を対象に300人を募集する。電通が早期退職を実施するのは2000年以降今回が7回目となるが、募集規模は過去最大。最近では13年3月に実施した。 (時事通信)
と思ったら2000年以降で7回もやっているんですね。
電通と言えば朝昼晩の関係なく働き汐留のビルから電気が消える事は無いと言われるくらいの圧倒的なワークワークバランスの会社として有名ですし、大企業の広告戦略と言えば電通と博報堂(合わせてデンパクなんて言ったり)の2大巨塔なんですが。
その分、利益率も非常に高いんですが、大企業中心の広告戦略ですと、テレビや雑誌がメインメディアで、他に選択肢が無かった頃に成立していても、現在のようにインターネット広告が存在感を増してきている現状ですと、より細分化した広告プランを複数まわして、小さい予算を積み重ねていくカタチにシフトするしか無いはずですもんね。
売上の推移を見てみると
(via:dentsu)
そんなに変動は無いですが、2013年3月期に一旦落ち込んで、昨期と今期に復活しているようです。
ただ、3月にぐ~んと売上が伸びているところを見ると予算を消化しなくてはいけない官公庁や大企業の広告が増えてるのかなーと思う所です。
希望退職は10年以上の勤続で50歳以上の社員との事
3月31日時点で勤続10年以上、満50歳以上の社員が対象で、募集人員は300人。募集期間は8日から2月5日まで。従業員の転身を後押しするとともに、人件費の抑制を狙う。退職に応じる社員には通常の退職金に加え、特別優遇加算金も支払う。
確かに、電通的な働き方はもう体力的にも難しいと思うんで、現在の広告業界のビジネスモデルでは高い給料を維持出来ないと言う事かもしれません。
電通のビジネスモデル=大企業×高年収社員×裁量労働制
で今までは成立していたけど、この大企業部分の予算削減、企業数の減少や、裁量労働でバリバリやるよりワークライフバランスを考える世間の風潮もあって、人材の確保が難しくなってきたのか、インターネット広告で存在感を示せていないのか。。。
とにかく、電通では50歳が定年と考えた方が良さそうな感じですね。
そう言えば、集英社の週刊少年ジャンプでは、全ての広告枠を電通さんが押さえてた気がするんで、ジャンプに広告を出すには必ず電通を通してお金を払わないといけないはずなんですが、そういう「枠」自体の価値の目減りやこの先の事を考えて、ジワジワと減らしていってるのでしょうか。
NHKやJR東日本とか半官半民の企業もかなり厳しい状況と聞くので、早期退職のニュースも増えそうです。
オリンピック景気はごく一部かなぁ。。。
でも電通ブルーとか博報堂ケトルとか、面白い子会社は出てきているのでカタチを変えて残っていく部分に興味がありますね。
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